「オーストラリア留学やワーホリは楽しいことばかり!」と聞いていたのに、実際に行ってみたら思っていたよりもしんどかった…。
そんな声は決して珍しくありません。
留学する前には思いもしなかったことで悩まされることもあるため、皆んながどのようなことに苦労したのか事前に知っておくことも大切です。
実際に現地で生活する中で多くの人が感じる「辛い瞬間」を7つご紹介します。
これから渡航する方も、いま壁にぶつかっている方も「あ、自分だけじゃないんだ」と感じられるはずなので、ぜひ最後まで読み進めてください。
オーストラリア留学・ワーホリで「しんどい・辛い」と感じる瞬間7選
英語が思うように話せない・聞き取れない
渡航前にある程度勉強してきたつもりでも、ネイティブのスピードやスラングに戸惑うことは当たり前です。
しかし、オーストラリアでは日本語が通じる人が周りに少ないため、話せない・聞き取れないといった状況でもどうにかしなければなりません。
これが一番しんどいポイントです。
「え?今なんて言った?」「話しかけられても返せない…」と、自信をなくす瞬間は誰にでもあります。
最初の数ヶ月は「聞けるけど話せない」状態が続く人も多く、「こんなに勉強したのに…」と落ち込むこともあります。
でもそれは、“耳が慣れ始めている証拠”でもあるので、焦らず続けることが大切です。
アルバイトが見つからない、仕事がキツい
ワーホリの目的の一つである「働きながら暮らす」。
しかし、思ったより求人が見つからなかったり、英語力を理由に断られたり、理想と違う重労働だったりすることも珍しくありません。
オーストラリアの最低賃金は先進国の中で非常に高いため、いい仕事に就ければたくさんのお金を稼ぐことができますが、英語が話せないと思ったような仕事でないことが多いです。
特に飲食や清掃など、現場仕事は英語力以上に「体力」や「慣れ」が必要になる場合もあります。
慣れるまでの時期は、心身ともにかなりしんどく感じるかもしれません。
| 国名 | 最低賃金 (現地通貨) | 最低賃金 (日本円換算) |
| オーストラリア | 24.10(豪ドル) | 2,411円 |
| カナダ | 15.00(カナダドル) | 1,635円 |
| アメリカ | 7.25(米ドル) | 1,088円 |
| 日本 | 1,163円 | 1,163円 |
友達ができない/孤独を感じる
「留学=友達ができる」と思いがちですが、現実はそう簡単ではありません。
語学学校や職場で出会いはあっても、言葉の壁や文化の違いがストレスになり、深い関係を築くのが難しいと感じる人も多いです。
特に最初の1〜2ヶ月は孤独を感じやすく、周囲が楽しそうに過ごしている姿をSNSで見るたびに、「自分だけ取り残されているのでは」と不安になることもあります。
シェアハウス・ホームステイでの人間関係がストレスになる
オーストラリアでは家賃が高いため、多くの人がシェアハウスに住みます。
また、ホームステイを利用して留学をしている方も多くいます。
- キッチンやバスルームの使い方の違い
- 音・生活時間の違い
- 家賃やルールのトラブル など
オーストラリアでは国土の大部分が乾燥地帯であるため水不足に悩まされており、日本よりもかなり節水に厳しいという特徴があります。
また、国民性として『フレンドリー』な部分があるため、一人の時間が好きな人には少し距離が近いと感じるかもしれません。
このような文化や価値観の違いから、トラブルになるケースも少なくありません。
想像以上に生活費がかかる
オーストラリアは物価が高く、シドニーやメルボルンといった都市部では、家賃だけで月10万円以上かかることも珍しくありません。
食材や日用品の物価も高く、「アルバイトだけでは足りない」「貯金がどんどん減る」と感じる人も多いです。
想像していたよりも出費が多く、金銭的な不安がストレスにつながってしまうのは、ワーホリや留学生あるあるの悩みです。
外食の頻度を減らしつつ、スーパーで食材を買って自炊をメインにすることをおすすめします。
周囲と比べて落ち込んでしまう
「友達はもう英語がペラペラになってる」
「知り合いはおしゃれなカフェで働いてるのに、自分は掃除のバイト…」
そんな風に、ついSNSや周囲の話と自分を比べてしまって落ち込むことは誰にでもあります。
特に日本では進学・就職が進んでいる年齢層なので、「自分は何をしているんだろう…」と将来への焦りを感じやすくなる時期でもあります。
モチベーションが下がり、だらだらと過ごしてしまう
当初は「英語を話せるようになりたい」「海外で成長したい」と思っていたのに、気づけば毎日バイトとSNS、YouTubeばかり…。
語学学校も辞めて、家と職場を往復するだけの生活に。
そんな自分に自己嫌悪して、ますます動けなくなるという悪循環に陥ることもあります。
留学やワーホリをより良いものにするには自分の意識を高める必要があるため、「人生で今が一番大切な時間」だと思って行動することが大切です。
オーストラリア留学・ワーホリがつらい時の対処法
「つらい」「帰りたい」「何のために来たんだろう…」
これまで解説してきたような悩みに必ずぶち当たる時がきます。
そういった時にどのように乗り越えていくべきなのかを解説していきます。
「できていること」に目を向ける
人はつい「できないこと」にフォーカスしがちです。
- 英語が話せない
- 友達ができない
- いい仕事が見つからない
と落ち込むのではなく、
- 英語で注文できた
- 知らない街で一人で生活できている
- 面接までたどり着いた
など、自分の中の小さな成長に気づくことが大切です。
行動している限り、どれだけ失敗してもあなたの成長に繋がっていることは間違いないのです。
ノートやスマホに「今日できたことメモ」をつけていくと、自然とポジティブな気持ちが戻ってくるので、できたことに目を向けていきましょう。
目標を“再設定”してみる
留学やワーホリに出発する前の目標が、現地に来てから重荷になっていることもあります。
「ペラペラに話せるようになる」よりも、「今日は3回英語で話しかけてみる」「週に1回はカフェで注文する」など、
“いまの自分に合った目標”を設定し直すことで、気持ちがグッと軽くなります。
目標を下げるのではなく、刻んで一段一段上っていくことが大切です。
オーストラリアに来るまでは見えていなかったことが見えるようになることで、目標を刻むことができるようになったのです。
それを一つずつ達成していくことで、出発前に立てていた目標も達成することができます。
外に出て、人と話す
気持ちが沈んでいるときほど、部屋にこもりがちになりますが、そんなときこそ外に出て、誰かと一言でも話すことが大切です。
- 語学学校のスタッフ
- ルームメイト
- カフェの店員さん
- 公園で出会った人
たとえ短い会話でも、誰かと繋がることで気分は驚くほど変わります。
また、オーストラリア人は大らかで優しくフレンドリーな性格の方が多いので、頑張って話しかければきっと話を聞いてくれます。
孤独を感じているのはあなただけじゃありません。出会いは、行動した先にあります。
無理に“頑張らない”日も作る
「毎日頑張らなきゃいけない」というプレッシャーが、知らず知らずのうちに自分を追い詰めていることも。
たまには、思い切って「今日は頑張らない日」にしてみるのもひとつの選択です。
- お気に入りのカフェでのんびりする
- Netflixを観ながらダラダラ過ごす
- 近くのビーチで何も考えずに寝転ぶ
オーストラリアは自然豊かな国なので、せっかくなら自然に囲まれた場所でのんびりすることをおすすめします。
エージェントやカウンセラーに相談する
「誰にも話せない」「何から動けばいいか分からない」そんなときは、プロの力を借りるのも大切な一歩です。
エージェントや現地サポートのカウンセラーは、こうした悩みを多く聞いてきた経験があります。
状況に応じたアドバイスや必要なサポートにつなげてくれることもあるので、一人で抱え込まずに相談してみましょう。
辛さの先には、必ず成長がある
どんなに準備しても、どんなに前向きに来ても、海外生活には「しんどい時期」があります。
それはあなたが本気で向き合っている証拠でもあり、乗り越えたときには“自信”と“経験”という大きな財産が残ります。
自分を責めず、時には立ち止まりながら、一歩ずつ進んでいけば大丈夫です。
悩みながらでもいい、“海外で生きた”という経験は、必ずあなたの人生を豊かにしてくれます。
