オーストラリアは、世界中から留学生が集まる人気の留学先のひとつです。
気候や治安、教育水準の高さなど、多くの魅力があります。
その一方で、実際に留学するにはメリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておくことが大切です。
オーストラリアでの留学を検討している方向けに、代表的なメリットと注意点をわかりやすくご紹介します。
オーストラリアへ留学・ワーホリする10のメリット
英語圏で英語力を伸ばせる+アクセントが聞き取りやすい
オーストラリアはイギリス英語をベースにした発音が特徴的ですが、比較的クリアで聞き取りやすいアクセントとして知られています。
語学学校では、留学生向けに配慮された分かりやすい英語が使われるため、英語初級者にも学びやすい環境です。
また、現地の人々もフレンドリーで会話の機会が多く、実践的な英語力を身につけやすい点も大きな魅力です。
治安が良く、生活しやすい
オーストラリアは世界的にも治安が良い国として知られており、留学生にとって安心して暮らせる環境が整っています。
とくにメルボルン、ブリスベン、アデレードなどは「住みやすい都市ランキング」にもたびたびランクインしており、公共交通機関も整備されています。
また、自然と都市がバランスよく共存しているため、学業とプライベートの両方を充実させたい人にとって理想的な留学先といえるでしょう。
海外大学・専門学校への進学が視野に入る
オーストラリアにはメルボルン大学やシドニー大学など世界的に評価の高い大学や専門学校が多く、語学学校からステップアップして進学するルートも豊富に用意されています。
進学希望者向けの英語コース(パスウェイコース)や進学サポートが充実しているため、長期的なキャリア設計を考えている人にもぴったりです。
学校の質が高く、選択肢が幅広い
語学学校・専門学校・大学といった教育機関の種類が豊富で、自分のレベルや目的に合わせたカリキュラムを選べます。
アカデミック重視の学校、アクティビティが豊富な学校、短期集中型など多様なスタイルから選べるため、「自分に合った学び方」を見つけやすいのがオーストラリア留学の魅力です。
日本との時差が小さい
日本とオーストラリアの首都キャンベラの時差は1時間しかありません。
そのため渡航や帰国の際に時差ボケがあまり発生しにくいだけでなく、日本で暮らしている家族や恋人と生活リズムが近いため電話などの連絡が取りやすいというメリットがあります。
ただし日本は北半球、オーストラリアは南半球にあるため季節が逆な点には注意が必要です。
英語を使いながら働ける経験ができる
オーストラリアでは、現地のカフェやレストラン、ホテル、ファームなどで働くチャンスが豊富にあります。
英語を使う職場環境に身を置くことで、学校だけでは得られない"実践的な英語力”が自然と身につきます。
また、働きながらの学びになるため、アウトプットの機会が多く、語学の成長スピードも速くなりやすいです。
ビザ取得がしやすく、日本人に人気
オーストラリアのワーキングホリデービザは、18歳〜30歳(※時期により35歳まで)であれば比較的簡単に取得できる制度です。
年に一定数の上限はあるものの、カナダやイギリスと比べて抽選制ではないため、申請すればほぼ確実に取得可能という点も人気の理由です。
そのため、「とりあえず海外に行ってみたい」という初心者にもおすすめしやすい制度です。
フリーな生活スタイルで旅も楽しめる
ワーホリや留学の最大の魅力は、自由度の高さにあります。
働く・学ぶ・旅をする、すべてを自分のペースで組み立てることができ、語学学校に通いながら週末は旅行、という生活も可能です。
東海岸のビーチリゾート、内陸の自然豊かな土地、都市部のアーバンライフなど、オーストラリアの多様な文化や自然を体験しながら生活できるのは大きな魅力です。
またオーストラリア人の性格としても大らかでフレンドリーな人が多いため、そのような気質の方には特におすすめです。
同世代の外国人・日本人との出会いが多い
オーストラリアには世界中からワーホリや留学生が集まっています。
語学学校やシェアハウス、アルバイト先では、さまざまな国の人と交流する機会が自然と生まれます。
また、日本人ワーホリ仲間とのつながりも多く、情報交換や仲間作りがしやすいのも安心ポイントです。
「一人で渡航するのが不安…」という方でも、現地で仲間を見つけやすい環境があります。
賃金が高く、現地で稼ぎながら留学できる
オーストラリアは先進国の中でも最低賃金が非常に高いことで有名です。
実際にアメリカ、カナダ、日本と比較しても2倍ほど最低賃金が高いことが分かります。
予算に不安がある人でも、比較的チャレンジしやすいのがオーストラリアワーホリの魅力です。
| 国名 | 現地通貨 | 日本円換算 |
| オーストラリア | 24.10(豪ドル) | 2,411円 |
| カナダ | 15.00(カナダドル) | 1,635円 |
| アメリカ | 7.25(米ドル) | 1,088円 |
| 日本 | 1,163円 | 1,163円 |
オーストラリアへ留学・ワーホリする際の6つのデメリット・注意点
費用が高くなりがち(学費+生活費)
オーストラリアは物価が比較的高く、特に都市部(シドニー・メルボルンなど)は家賃や食費が日本より高めです。
さらに、語学学校の学費も他の英語圏(フィリピンなど)と比べると高額な場合があります。
トータルで考えると、3ヶ月で50万円〜80万円、半年以上で100万円を超えるケースも一般的です。
頻繁に外食をしていると費用が高くなるため、スーパーで食材を買って自炊をする頻度を高めていくことをおすすめします。
就労制限があり、働ける時間に限りがある
学生ビザで留学する場合、週20時間までの就労が可能ですが、フルタイムで働くことはできません。
そのため、留学費用を現地で稼ぐことは難しく、基本的には日本での事前準備が必要になります。
学業との両立を考えながら、無理のない範囲でのアルバイト計画が求められます。
留学では学びが中心になるため、自由度はやや低め
留学はあくまで「学び」がメインです。
観光や旅行の自由度はワーキングホリデーより低く、学校のスケジュールに合わせた生活が基本になります。
「とにかく自由に海外生活を楽しみたい」人には、やや制約を感じる場面もあるかもしれません。
その分、しっかりと学びたい人には非常に充実した時間になるでしょう。
英語が話せないと仕事選びが難しい
現地で働くといっても、英語力が低いまま渡航すると「選べる仕事が限られる」のが現実です。
日本人経営の飲食店や掃除・ピッキングなど、日本語環境の職場が多くなってしまい、「英語を使いたいのに全然話せない…」という悩みを抱える人も。
出発前に少しでも英語を学んでおくと、選択肢が大きく広がります。
長期的なキャリアにはつながりにくいケースも
ワーホリは自由で楽しい反面、“遊びの延長”というイメージを持たれやすく、就職活動では評価されづらい場合もあります。
特にオーストラリアへのワーホリはそれほど珍しいものではないため、ワーホリしていただけでは就活の際の差別化には繋がりにくい点には注意がい必要です。
明確な目的や成果がないまま1年間を過ごすと、「ただ海外でバイトしていただけ」と見られる可能性もあるため、オーストラリアでしっかりと経験やスキルを身につけることが大切です。
帰国後のキャリアに活かしたい場合は経験をどう言語化するか、どうアピールするかを意識しておく必要があります。
誘惑に流されやすい環境に注意
オーストラリアのワーホリは、仲間とつるみやすく、生活も自由度が高いため、つい遊びすぎてしまうケースもよくあります。
特に日本人同士で固まりすぎると、英語を使う機会が減り、成長の実感が得られにくくなることも。
適度な距離感を保ちつつ、「せっかく来たからこそ英語を話す」環境づくりが大切です。
オーストラリア留学・ワーホリはどんな人に向いている?
海外に行く選択肢はたくさんある中で、なぜオーストラリアを選ぶ人が多いのでしょうか?
実際にオーストラリアは英語圏の中でも特に日本人に人気が高い国です。
その理由は、単に「行きやすいから」だけではありません。
ここでは、どんな人がオーストラリアを選ぶと満足度が高くなるのか、どんなニーズに合っているのかを具体的に解説します。
英語圏で安全に暮らしたい人
オーストラリアは、下記のような特徴があることで、初めての海外生活でも安心して過ごせる環境が整っています。
- 治安がいい
- 自然豊かな環境
- フレンドリーな国民性 など
アメリカと比べて銃社会ではなく、生活インフラも非常に整っており、女性の一人暮らしや若い学生にもおすすめです。
自然豊かな環境でのびのび暮らしたい人
「ビーチのある街で勉強したい」
「通学帰りに海を眺めたい」
そんな自然×都市生活のバランスを求める人にはオーストラリアがぴったり。
シドニー、ゴールドコースト、ケアンズなど、海や山と共存した開放的な街が多く、のびのびとしたライフスタイルを実現できます。
またオーストラリアは年中天気が良いことが多く、冬には雪が降るカナダとは大きく異なる点です。
英語初心者〜中級者の人
「英語に自信がないけど、現地で学びながら成長したい」
そんな方にもオーストラリアは最適です。
発音が比較的聞き取りやすく、語学学校の質も高いため、初心者にも優しい環境が整っています。
日本人留学生も多く、安心感と刺激のバランスが取れているのも大きな魅力です。
働きながら学びたい人、コストを抑えたい人
オーストラリアでは、学生ビザでも週20時間のアルバイトが可能です。
ワーキングホリデービザならさらに働ける時間の制限が緩く、現地で生活費や学費を補いながらの留学も実現できます。
オーストラリアの給与はかなり良く、カナダやアメリカと比較してもかなり稼ぎやすいというメリットがあります。
「すべてを貯金でまかなうのは厳しい」「現地でも働きたい」という方には、カナダやアメリカより柔軟な制度が魅力です。
多国籍な人々と交流したい人
オーストラリアは多国籍国家であり、留学生や移民も多く、「英語を学ぶ人が集まる場所」としても優れています。
語学学校やシェアハウス、職場では、アジア・南米・ヨーロッパなど世界中の人と自然に交流する機会が豊富。
単に英語力だけでなく、異文化コミュニケーション力や柔軟性を養いたい人にも最適です。
自分のペースで柔軟に海外経験を積みたい人
「バリバリ勉強したいわけじゃないけど、ただの旅行でも終わらせたくない」
そんな“ゆるく、でもちゃんと海外体験を積みたい”人にも、オーストラリアのワーホリや留学は向いています。
学校に通う、働く、旅をする……そのすべてをバランスよく経験できる国だからこそ、自分らしいスタイルの海外生活が叶います。
オーストラリは治安が良く優しい国
オーストラリアは、英語圏の中でも「大らかでやさしい国」として、多くの日本人に選ばれています。
語学力や目的が明確でなくても、「とにかく海外に挑戦してみたい」「安全に長く暮らしてみたい」という方にはまさにぴったりの国です。
迷っている方は、まず無料の留学エージェント相談などを利用して、自分に合う都市やプランを探してみましょう。
