「オーストラリアに留学したいけど、治安ってどうなの?」
「女性が一人暮らしでも安全に暮らせる?」
そんな不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
特に初めての海外生活では、現地の治安はとても気になるポイントです。
オーストラリアは英語圏の中でも比較的安全な国として知られています。
しかし、どんな国でも注意すべきエリアや起こりやすいトラブルは存在していますので、オーストラリアの治安情報と具体的な対策を解説していきます。
オーストラリアは基本的に治安が良い国
結論から言うと、オーストラリアは比較的治安の良い国です。
治安の良い国を判断する国際的な基準である、世界平和指数ランキングでは2025年では19位と日本(17位)と差がないことが分かります。
また、オーストラリアでは銃規制が厳しいため、アメリカのような銃による犯罪のリスクは高くありません。
また、暴力事件の発生率も日本と比べて極端に高いわけではなく、他の英語圏(アメリカ・イギリスなど)と比べると、安心して暮らしやすい国だといえます。
主要都市(シドニー、メルボルン、ブリスベンなど)では、観光客や留学生向けの安全対策やサポート体制も整っており、街全体の雰囲気も穏やかです。
しかし、やはり日本と比較すると安全性には注意が必要です。
外務省によるオーストラリアの安全に関するページでは犯罪発生状況は下記のように記載されています。
オーストラリアは比較的治安の良い国と思われがちですが、日本と比較すると一般犯罪が非常に多く発生しており、慎重な行動が求められます。豪州政府が公表しているテロ警戒レベルは、2024年8月5日をもって、全体で5段階のうち上から3番目の「蓋然性がある(PROBABLE)」に引き上げられていますが、この引き上げは特定の事案や過激主義に基づくものではないとするも、テロ事件が発生しないという理由ではないため、引き続き十分な安全対策が必要です。また、オーストラリアで、保護の対象となっている昆虫や爬虫類等を安易な気持ちで国外に持ち出そうとして罪に問われる事例も報告されています。そのような事態を避けるためには、現地事情についての十分な知識と準備が必要です。
オーストラリア留学で注意すべきエリアやトラブル
オーストラリアは治安の良い国とはいえ、日本と同じ感覚で行動してしまうと、トラブルに巻き込まれるリスクもあります。
特に都市部や観光地では、軽犯罪や深夜のトラブルが起こることもあり、「安全な国だから」と油断するのは禁物です。
シドニーやメルボルンの繁華街では深夜に注意
シドニーのキングスクロスや、メルボルンのCBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)周辺では、バーやナイトクラブが多く、夜になると酔っ払いやトラブルも増える傾向にあります。
特に金曜・土曜の夜は、口論や軽い暴力沙汰が起きることもあり、女性の一人歩きや深夜の外出は避けたほうが無難です。
昼間は安全なエリアでも、夜になると雰囲気が一変する場所もあるため、事前に現地の情報をチェックしておきましょう。
外務省のニューサウスウェールズ州に関する治安については下記のような記載があります。
窃盗、強盗、殺人、詐欺等の主要罪種(13種)はおおむね減少傾向にあるものの、強盗等の一部罪種は日本と比較すると20倍以上の発生率となっているほか、性犯罪およびDV関連の暴行、傷害は増加傾向にあるなど社会問題となっています。
地域別の各種犯罪の発生件数を見ると、シドニー市およびその近郊のエリアでの件数が他のNSW州の地域に比べて格段に多い状況です。シドニー中心部では、キングスクロス地区・チャイナタウン地区等の繁華街を中心としたシドニーCBD(中心商業地区)とシドニー西部および南西部の郊外にかけての地区で発生件数が多くなっています。
また、観光客の集まるロックス、オペラハウス、ダーリングハーバー周辺でのすりや置き引きが多発しているため、人混みの中では決して自分の荷物から目を離さないでください。キングスクロス地区やセントラル駅周辺等、深夜営業のパブが多い繁華街では、深夜の時間帯における若者たちによる飲酒に絡んだ暴力事件が多発しています。不必要に深夜まで出歩くなどして、トラブルに巻き込まれることのないようにしてください。
さらに、バックパッカー向けホテルや複数人で同居するシェアルームにおける盗難や、宿泊料を巡る詐欺まがいのトラブルも発生しています。
スリ・置き引き・詐欺などの軽犯罪が多い
観光客や留学生を狙ったスリや置き引き、キャッシュカードのスキミング被害は、どの都市でも発生しています。
特に以下のような場所で被害が多いため注意が必要です。
- 駅やバスの車内・停留所
- 空港、ホテル等における置き引き
- フードコートやカフェでの座席
- 観光スポット周辺
- 語学学校の共用スペース
バッグを椅子にかけたり、スマホを机に放置するといった行動は日本では当たり前にできても、海外では格好のターゲットになります。
場所取りをするときもバッグやスマホを活用することも日本では一般的ではありますが、オーストラリアではそのような行動はしないように注意してください。
話しかけてくる不審者やトラブルにも警戒を
「道を教えてほしい」「アンケートに答えて」などと声をかけてきて、そのまま詐欺や勧誘に巻き込まれるケースも報告されています。
また、SNSや掲示板を通じたシェアハウス詐欺や金銭トラブルも近年増えており、契約や送金を急かされる場合は特に注意が必要です。
日本人は「No!」を言えない人が多いため狙われてしまいがちです。
知らない人に簡単に連絡先を教えたり、話しかけられても不用意について行ったりしないよう、“少しの警戒心”を持って行動することが安全対策になります。
オーストラリア留学中にできる防犯対策
「治安が良い」と言われるオーストラリアでも、最低限の防犯意識を持って行動することはとても大切です。
オーストラリア留学中に実践できる具体的な防犯対策を3つの視点からご紹介します。
① 日常生活で気をつけたいこと
まずは、日常のちょっとした行動を見直すだけでも防げるトラブルはたくさんあります。
- バッグや貴重品は常に体の前に持つ
- カフェや図書館ではスマホや財布を机に置きっぱなしにしない
- シェアハウスの貴重品は鍵付きロッカーやスーツケースに保管する
- 夜間の一人歩きは避け、できるだけ友人と行動する
特に語学学校の休憩時間やバス移動中はスリが発生しやすいので、周囲への注意を忘れないようにしましょう。
② 現地の便利なアプリ・ツールを活用する
現代の留学生活では、スマートフォンの活用が防犯にも大きく役立ちます。
オーストラリア留学中に活用できる便利なアプリ・ツールをいくつか紹介していきます。
- Uber
タクシー代わりに使える安全な配車アプリ。深夜の移動におすすめ
- Google Maps
夜道やルート確認。人通りの多い道を選ぶことができる
- スマートタグ
万が一の紛失や盗難に備えて位置確認機能をONに
③ 学校やエージェントのサポートを最大限活用
困ったとき、トラブルに巻き込まれたときにすぐ頼れる人がいる環境を作っておくことも防犯対策の一つです。
- 語学学校のオリエンテーションでは防犯ルールや緊急連絡先を確認しておく
- シェアハウスやホームステイ先で気になることがあれば、学校スタッフやエージェントに早めに相談
- 留学エージェントを通して渡航した場合、24時間対応の緊急サポート窓口があることも
「何かあってから対処する」のではなく、「困ったらすぐ相談できる体制を作っておく」ことが、安心して留学生活を送るための土台になります。
オーストラリア留学は安全、だけど油断せず準備を
オーストラリアは世界的に見ても治安が良く、留学生やワーキングホリデー参加者にとって人気の高い国です。
多国籍でフレンドリーな雰囲気があり、英語学習にも生活にも適した環境が整っています。
しかし、安全な国だからといって、日本と同じ感覚で行動してしまうのは危険です。
特に都市部では軽犯罪やトラブルのリスクがあり、「自分の身は自分で守る」という意識を持って行動することが大切です。
現地の情報を事前に調べ、防犯意識を持ち、困ったときに相談できる環境を整えておけば、初めての留学でも安心して充実した時間を過ごすことができます。
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