「オーストラリアに留学してみたいけど、社会人でも行けるの?」
「働きながらじゃないと、経済的に不安…」
そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。
実はオーストラリアには、「学びながら働ける制度」がしっかり整っており、社会人の留学にも適した環境が用意されています。
特に語学を学びながらアルバイトができる学生ビザや、自由度の高いワーキングホリデー制度を活用すれば、生活費や留学費用を補いながら現地でリアルな経験を積むことが可能です。
働きながら留学できる制度や方法、メリット・デメリットまで詳しく解説します。
オーストラリアで働きながら留学することは可能?
結論から言うと、オーストラリアでは合法的に「働きながら学ぶ」ことが可能です。
現地で英語を学びながらアルバイトをしたり、ワーキングホリデーで仕事中心の生活を送りつつ語学力を伸ばすなど、目的に合わせたさまざまな選択肢があります。
特に代表的な学生ビザとワーキングホリデーについて解説していきます。
学生ビザ(Student Visa)での就労
オーストラリアでは、学生ビザを持っていると、週20時間までアルバイトが可能です(バケーション期間中はフルタイム可)。
これは政府が正式に認めている制度であり、学業と両立できる範囲であれば、現地での収入を得ながら生活することができます。
- 飲食店
- 販売スタッフ
- レジ
- 日本語教師
など、英語力に応じて触手の幅も広がっていきます。
語学学校や専門学校に通いながら、リアルな英語環境で経験を積める点も大きな魅力です。
ワーキングホリデー
18歳〜30歳(または35歳)までの日本人が対象の「ワーホリ」は、最大12ヶ月(条件によっては最長3年)滞在でき、働くことに制限がありません。
学生ビザよりも自由度が高く、「フルタイムでがっつり働きながら、空いた時間で学ぶ」という柔軟なスタイルも可能です。
語学学校に数ヶ月だけ通い、残りは仕事や旅を楽しむというプランも一般的で、コストを抑えながら語学力と経験値を得たい人にぴったりです。
学生ビザとワーキングホリデーでは下記のような違いがあるため、自分に最適な方を選ぶようにしましょう。
| 学生ビザ | ワーホリ | |
| 就労時間 | 週20時間まで | 制限なし |
| 滞在期間 | 最長5年 | 基本1年 |
| 年齢制限 | なし | 原則30歳まで |
働きながら留学するメリット
オーストラリアでは、学生ビザやワーキングホリデービザを活用すれば、語学学校や専門学校に通いながら、現地で就労することが可能です。
「学ぶ」と「稼ぐ」を両立できるこのスタイルは、特に社会人にとって多くの魅力があります。
留学費用を抑えられる
語学留学や専門留学では、授業料に加えて滞在費や生活費もかかります。
しかし、働きながら留学することで、生活費の一部や学費の補填が可能に。
特にオーストラリアは日本やカナダ、アメリカと比較しても最低賃金が高いため、日本で働くよりも多くの賃金を稼ぐことが可能です。
オーストラリアであれば貯金を大きく減らさずに長期滞在することも現実的です。
| 国名 | 現地通貨 | 日本円換算 |
| オーストラリア | 24.10(豪ドル) | 2,411円 |
| カナダ | 15.00(カナダドル) | 1,635円 |
| アメリカ | 7.25(米ドル) | 1,088円 |
| 日本 | 1,163円 | 1,163円 |
実践的な英語力が身につく
教室での勉強だけでなく、アルバイト先で日常的に英語を使う環境に身を置けるのが大きな強みです。
接客や同僚との会話を通じて、教科書では学べない“生きた英語”が自然と身につきます。
聞き返されたり、失敗したりしながらも、使いながら覚える環境こそが語学習得の近道です。
海外就労経験はキャリアにプラスになる
オーストラリアでのアルバイト経験は、単なる生活の糧にとどまりません。
異文化の中で働いた経験や、英語での実務経験は、帰国後の就職・転職時に“行動力”や“柔軟性”として高く評価されることもあります。
「留学+仕事」の両方を経験している人は、日本企業でも即戦力と見なされやすい傾向にあります。
そのためにも、ただお金を稼ぐためだけに働くのではなく、それにプラスして英語力など自分の能力を高められるような仕事を選ぶことがおすすめです。
現地の人と自然な交流ができる
語学学校だけでは限られがちな交友関係も、職場を通じて現地のオージーや多国籍なスタッフと自然に関われるようになります。
「英語を話すための場所」ではなく、「英語で一緒に働く仲間」という立場になれるため、より深い人間関係や信頼関係が築けるチャンスになります。
仕事中でも積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとすることが大切です。
働きながら留学するデメリット・注意点
働きながら留学できるのは大きな魅力ですが、理想と現実のギャップに戸惑うことがあるのも事実です。
「お金を稼げるし、英語も話せるようになる!」と期待しすぎてしまうと、想像以上に大変だと感じることも。
働きすぎて学業がおろそかになることがある
学生ビザでは就労時間が週20時間までと制限されていますが、生活費を補うためにできるだけ働こうとすると、体力的・時間的に余裕がなくなってしまうことも。
「学校に集中するつもりが、気づけばバイト中心の生活に…」というケースは意外と多く、本来の目的である“学び”が中途半端になってしまうリスクがあります。
英語力が低いと職種が限られる
現地での仕事は、英語力によって就ける職種の幅が大きく変わります。
語学初心者の場合、選べるのは清掃・皿洗い・工場作業などが中心で、接客や事務など英語を多く使う職種には就きづらいのが現実です。
また、日本人が多く働く職場では、英語をほとんど使わずに終わってしまうこともあるため、「せっかく現地にいるのに…」と感じることもあります。
ブラックな職場に注意が必要
留学生を安く使おうとする悪質な雇用主に出会ってしまうリスクもゼロではありません。
- 最低賃金未満の給料
- 給与の未払い・遅延
- ビザの条件違反を強要される
仕事を始める際は、契約内容を確認し、必要であれば語学学校やエージェントに相談することが大切です。
勉強・仕事・生活の両立に覚悟が必要
日本での生活と違い、慣れない環境・英語・人間関係の中で生活・学習・仕事をこなすのは想像以上に大変です。
体調管理や時間配分、ストレスとの付き合い方も重要なスキルになります。
最初のうちは「こんなに忙しくて大丈夫?」と感じることもありますが、慣れるまでの期間は無理せず、柔軟に調整していくことが成功のカギです。
社会人が留学に踏み切る前に考えるべきこと
社会人としてキャリアを築いてきた中で、「留学をしてみたい」「語学を学び直したい」と思うのは、勇気のいる決断です。
一方で、しっかり準備さえすれば、30代・40代からでも留学は十分可能であり、人生において大きな転機となり得ます。
留学の目的を明確にする
「なんとなく英語を話せるようになりたい」だけでは、途中でモチベーションが続かなくなる可能性があります。
留学生活をより良いものにするためには目的を明確にしておくことが大切です。
- 転職のため
- 自分の価値観を広げたい
- リセットして人生を見直したい
など、自分なりの明確な動機を言語化しておくことが、長期の留学生活を乗り切るための支えになります。
帰国後のキャリアプランを考えておく
留学はゴールではなく、あくまで通過点です。
帰国後にどんな働き方をしたいか、英語や海外経験をどのように活かすかといったその先のプラン”を描いておくことが大切です。
「留学したけど帰国したら仕事がない」「年収が大きく下がった」といったことにならないよう、キャリアプランを考えておくことを強くおすすめします。
資金計画はしっかり立てておく
働きながら留学できるとはいえ、最初の数ヶ月は無収入になる可能性もあります。
- 語学学校の授業料
- ビザ申請費
- 航空券
- 保険料
- 生活費 など
留学するには予想以上に多くのお金がかかり、期間や都市によって大きく異なりますが最低でも80万円〜150万円程度は見積もっておきたいところです。
貯金が不安な場合は、出発前に副業を始めたり、長期計画で準備するのも現実的です。
社会人でも働きながら留学は十分に可能
年齢やキャリアを理由に留学をあきらめてしまう人も多いですが、実際にはオーストラリアには30代・40代の留学生も多数います。
学生ビザやワーキングホリデー制度を活用すれば、働きながら学び、自立した生活を送りながらスキルアップすることが可能です。
もちろん楽な道ではありませんが、だからこそ得られる成長や出会い、価値観の変化は何にも代えがたい経験になるはずです。
社会人での留学を検討されている場合は、ぜひ一度留学エージェントの無料相談をお気軽に利用してみてください。
